明暗が分かれたOS

Android OSを搭載したスマートフォンはiPhoneの登場から1年遅れた2008年にリリースされました。グーグル社のイメージが強いAndroidですが、実際にはアメリカのAndroid社が開発したものとなっています。これを2005年にグーグル社が買収したため、スマートフォン向けのOS開発がスタートしたのです。

iPhoneとは違うAndroid OSの特徴としては、独自のOSカスタマイズを端末開発メーカーができるということです。そのため、自社製のスマートフォンを販売することが可能になります。Apple社はiOSの開発を独占していますが、Android OSは世界中のどのようなメーカーも開発し販売をすることが出来ます。昔は性能の違いなどを語られることが多かったですが、現在はお互いに切磋琢磨することによって大きな違いは見られないと言われています。

また、世界中のコンピュータに搭載されているOSで知られているWindowsですが、こちらはスマートフォン戦略では撤退を余儀なくされています。その理由のひとつがOSの完成度が低かったからというものです。そのためシェアが伸びず、人気アプリや開発者を呼び込むことが出来なくなり、さらにプラットフォームの使い勝手が悪くなるという悪循環を引き起こしてしまいました。